PRINCESS PRINCESS『LOVERS』②
楽曲前半、偏り解説w
- ムーンライト ストーリー
オープニングを飾るに相応しい、スケールの大きなナンバー。Aメロから奥居節全開だ!ゆったりテンポから、サビは4ビートへと、メリハリの効いたアレンジもツボを心得ている。
- 友達のまま
イントロのドラムが印象的。ちょっぴり切ないメロディを、情感たっぷりに奥居が歌い上げている。
- Ding Dong
キーボードリフが、いかにも80's末的なバブリーな雰囲気を醸し出しているが、イヤミなく、ムリなく、華やかさを楽曲に添えている。しかしながら、このノリの良さが、あくまでロックソングである事を宣言してみせている。
- レイン
ギターアルペジオのバラードイントロから、ブレイクを挟んで、バンドがドンっと入って、ヘヴィに疾走する。マイナー系のハードロックと呼んで差し支えないと思う。中山加奈子、入魂のソングライティングである。
奥居の泣きのシャウト、そして、ギターソロでも泣きまくる中山のプレイが光る!さらに、渡辺敦子の刻むベースラインは水を得た魚の如くだ!
ラスト、冨田京子のドラムロール、そして、LIVEさながらにバス2発、シンバルで締めるのは、ライブバンドである事への自負なのかな?
ロックンロールへの拘り
アルバム前半は、メロディアスな楽曲を畳み掛けるが、重心の低いサウンドが軽薄さを排除していると思う。ポップではあるが、ロックなのだと。殊に冨田京子のドラムプレイは素晴らしいな。スネアの音がスパン!って、めっちゃラウドなプレイだ!
敢えて言わせてもらうが、当時の彼女たちは「私たちは、ただのロックバンドだ」みたいな意地みたいなものを、かなり前面に押し出していたような気がする。
事務所的に、外部ライターに依頼する事も念頭においていたらしいが、メンバーは、コレを断固として拒否!自分らの曲は自分らで書くんだ!最高だね!まさにロックンロール!体制に反逆してこそ、ロックなのだから!
まあ、いろいろあったとは思うけど、そんな頑固とも思えるアティチュードが見たいんだよ!それがカッコイイって思えるんだよ!そんなバンドが見たいんだよな。だからさ、敢えて言うって前置きしたでしょ😆