HR/HM名盤語るブログ

ヘヴィメタル/ハードロック系のアルバムを語ります。

EUROPE『THE FINAL COUNTDOWN』

1986年リリース。EUROPEの大ブレイク作となった3rd。全人類が反応するであろう、タイトル曲①のイントロフレーズで高らかに勝利宣言するのだが🏆🏅🤣

ところが、である… 実のところ、このアルバムを初めて聴いた時は、あまりピンと来なかったんです。これよりも先に同じ北欧メタルで知られていたTNTのintuitionを聴いてしまっていたために、インパクトが薄れてしまったんですね。

しかし、最近になって改めて聴いてみたら、さすがのハイクオリティな内容に思わず唸ってしまい、その余韻を受けて今回の記事執筆へと至ったというわけです😆

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冒頭3曲は文句ナシの名曲。まあ①はスゴイですよねw いかにも②曲目な「Rock the night」ライブでも2曲目にやったら、うぉーっ!!!でしょうな🤣

で③の「Carrie」… この曲こそイントロでやられますよね👍パッド系の音に少しピアノを加えたような柔らかいキーボードの音作り。絶対にいい曲だと確信できます。

本作におけるソングライティングについて。このCarrieという曲以外は全てジョーイ・テンペストが1人で手掛けています。彼は演者としても魅力的ですが、作曲家という一面がかなりクローズアップされてますよね。

④の「Danger on the track」はキーボードソロがフィーチュアされています。ミドルテンポの曲にお遊び的なアレンジを施してますね。⑤の「Ninja」タイトルと歌詞の意味がよくわからないが、これは良い曲です。わかりやすくシンプルなリズムに多少ミステリアスなリフと雰囲気。ニンジャサヴァ〜イブ♪♪♪のサビも求心力抜群ですね😆

⑥以降後半は、いい意味で同じような曲調が続くと思います。しかし、どの曲も暖かみのある哀愁とでも言いましょうか、マイナーでありながら穏やかな叙情性を湛えてますよね。

ジョーイ・テンペストのヴォーカルについて、やはり劇的に向上していると思います。それまでは、確かに余計な力みがあり、スタミナのない歌い方をしていましたが、本作でのヴォーカルは、力みが消え、非常に柔らかく、特にビブラートが綺麗に表現されており、かなり改善されている事が窺えます。

そして、ジョン・ノーラムのギターにも触れなければならないでしょう。まず耳を捉えるのは、流麗なソロプレイですね。丁寧かつパッション溢れるプレイスタイルで紡がれるフレーズは、とても美しいです。ワイルドに弾き倒す事はありません。

しかし彼としては、もっとロックンロール的なアプローチが欲しかったのかもしれませんね。本作が全米で600万枚も売り上げたにも関わらず、ポップ化するバンドの音楽性に異を唱え、それを理由に本作に伴うツアー途中で脱退してしまうのです。

もともとジョーイが鍵盤楽器🎹を使用したポップな音楽にベクトルが向いていたので、いずれは袂を分け合う事にはなったのでしょう。この名盤を作り上げた直後に、ジョンが別の道を歩み出した事がドラマティックだなぁと、しみじみ思うんです🤣

今回は1986年リリースのEUROPE『THE FINAL COUNTDOWN』を語ってみました。


Final Countdown-Coloured- [12 inch Analog]

ご拝読いただきありがとうございました✨✨


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